昨日はミュージカルの魅力について熱く語りました。今日は落ち着いて行きます(笑)
ミュージカルには不思議な力がありますよね。コメディー作品で時々起こる現象なのですが、一瞬前までゲラゲラ笑っていたのに、突然泣ける。まるでスイッチを押されたかのように、出所不明の物凄い感動が襲ってきて、ポロポロ涙がこぼれるのです。これには歌と、舞台特有の熱気が関係していると思います。
今日ご紹介する『プロデューサーズ』も、そんなミュージカル独特の魔力を感じる映画です。先日ウィル・フェレルの記事でも言及した作品。ストーリーを少しご紹介すると...。
舞台を失敗させることで金儲けができると知った、落ちぶれプロデューサーのマックスと会計士レオ。失敗必定のミュージカルを作ろうと、最悪の脚本・最低の演出家・使えない役者をかき集めます。そして臨んだ本番ですが...。
悪ノリが過ぎるぐらい濃い~い演出、役者も顔芸・体芸が凄く、出てくるだけで笑えるような人たちばかりの爆笑ミュージカルです。
この人たちが舞台の準備を進めている間は笑わされっぱなしで、涙の一粒もこぼれません。このまま最後まで行くのだろうな...と思っていたら、本番の舞台、つまり劇中劇が始まって暫くしたある一点で、突然、「え、なに?」という感動が押し寄せてきました。
ネタばれになるので詳細は書きませんが、私は久しぶりに「キターー」とうなりました。こんなにガチャガチャした面々で、一切泣ける要素がないというのに、「失敗必定」とされた舞台のさなかで泣きのスイッチを押される。
やるな、『プロデューサーズ』...。この舞台のシーンが感動的すぎて、その後DVDで何十回も見ました。
ところでこの映画、実はリメイクなのです。ちょっとややこしいですが、経緯を説明すると...。
最初の映画『プロデューサーズ』は1968年にアメリカで公開されました。2001年には同作の監督、メル・ブルックスが自らミュージカル化し、ネイサン・レインとマシュー・ブロデリックを主役に迎えて上演しました。
これがトニー賞の12部門を受賞する大ヒット作に。そのミュージカル作品を基にして再度映画化したのが、今日ご紹介した『プロデューサーズ』なのです。主役はミュージカル舞台の初演時と同じ、ネイサンとマシューが務めました。
とにかく面白かった。ネイサン・レインは本当に芸達者な人です。
私のお気に入りキャラは脚本家・リープキンと、演出家・ロジャー・デ・ブリー。ロジャーの恋人カルメン・ギアも最高です。
☆Data☆
タイトル:プロデューサーズ
出演:ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリックほか
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